【鍵トラブル最前線第3回】鍵交換の実務と“ラストマイル”の可能性

賃貸は入居前交換が基本? 分譲は警備会社連携が強い?—現場での動き方の違いと、電子化時代に増える“ラストマイル”対応の余地を、実務ベースで整理しました。
賃貸:鍵交換の運用はどうなってる?
Q. 賃貸の鍵交換、いつやるのが一般的?
A. 基本は「入居前交換」です。アポイントの都合で、例外的に入居中に交換することもあります。
Q. 実際、だれが交換してる?
A. 体制によってまちまちです。
- 不動産会社の従業員(新人が担当することも)
- 社内のメンテナンス部門
- 原状回復の工事事業者(作業の合間に交換まで担当)
- 専門の鍵業者(使う会社もあるが、“専業だけ”に依頼する割合は多くない印象)
Q. 費用の負担は?
A. 新規入居者負担が基本という認識です。
分譲:管理組合・警備会社との関係
Q. 分譲だと、鍵とオートロックの関係は?
A. 住戸鍵とオートロックが連動しているケースが多いです。警備会社が鍵を預かる運用もよく見られます。
古い分譲だと当社の対応が発生するケースもありますが、全体としては当社の出番は賃貸より少なめです。
“電子化時代”に増える現場対応
Q. スマートロックの時代、現場の出番は減る?
A. 一部のトラブルは減っていく見立てですが、電子化ならではの電池切れ/機器不具合/通信不調など、現地対応が必要な案件は引き続き出ます。ここは人が行って解決する“ラストマイル”の領域です。
Q. 具体的にはどんな対応?
A. 状況に応じて、
- 電池交換や機器リセット
- 機器不具合の切り分け(機器・電源・通信)
- 管理会社と連携した是正手順の実行
—といった現場作業が想定されます。
クラウド型の鍵情報管理という方向性
Q. 現場から見て、有望だと思う“仕組み”はある?
A. 物件ごとの鍵情報を一元把握できるような、いわばクラウド鍵管理プラットフォームの発想です。
どの物件に、どんな鍵が、どう管理されているか—が、例えば消防などの関係者に必要な範囲で可視化されれば、災害時・緊急時の対応を含め、社会的に有用と考えています。
まとめ
- 賃貸:入居前交換が基本。社内外の誰がやるかは会社次第。当社の関与は相対的に多い。
- 分譲:鍵とオートロックが連動、警備会社の出番が強い。
- 電子化時代でも、電池・機器・通信に起因する現場“ラストマイル”は残る。
- 鍵情報のクラウド管理は、関係者の連携や緊急時対応に社会的に意義のある可能性がある。